工場での的確な整備が安全・安心なバスの運行を支えている 目黒工場 金子 伸也
工場での的確な整備が安全・安心なバスの運行を支えている 目黒工場 金子 伸也

「安全」を
根底から支える

サービス・プロバイダーが日々安全な運行を実現し続けるためには、乗務するバス自体に不良・不具合がないことが大前提です。東急トランセ・東急バスが東京・神奈川に展開する12営業所には、サービス・プロバイダーや運行管理の社員が勤務する事務所と併せて、車両整備を行う工場が併設されています。私は現在目黒工場に勤務し、路線バスをはじめとした各種バスの車両整備は基より、料金機やドライブレコーダー、デジタルタコグラフ、無線機などの車載機器の点検・整備を行っています。
当社の整備点検は、1ヶ月毎に行う自主点検と、実施が法令で定められている3ヶ月点検、12カ月点検(車検)の2種類の点検に大きく分けられます。それぞれエンジンベルトやホイールのナットの緩み、タイヤの空気漏れやバッテリーチェックなど、基本的なことから大がかりなことまで、バス全体をチェックします。しかし、それだけでは充分とは言えません。1週間毎の随時点検や、数年単位で実施する計画整備など、短期・長期にかかわらずさまざまな点検を行い、安全運行を影ながら支えているのです。
また、バスを「相棒」とするサービス・プロバイダーの方々からは、「走行中にいつもと異なると感じた」、「エンジンベルトの調子を見て欲しい」といった報告や依頼があり、そういった定例の点検以外の対応も大事な業務の一つとなっています。

綿密な意思疎通が
「確かな仕事」のポイント

私は専門学校で、整備に関するさまざまな知識・ノウハウを学びました。しかし、東急トランセで目の当たりにしたのは、見たことのないほど多彩な工具・部品と、想像以上に強固なサービス・エンジニア達の責任感。入社して改めて学生と社会人の「整備」という仕事に対する意識の差を感じ、気が引き締まった思いでした。
サービス・エンジニアの仕事は現場が基本ですので、あれこれと頭で考えすぎるよりもまずは自ら手を動かすことが重要です。現場には整備の基本はもとより、メーカー毎の車体の特徴や癖など、さまざまな見識を持つ社員がいるので、自分一人ではうまく行かないことも先輩に聞けばたちどころに解決できます。また、安全面を考慮し、仕事は共同作業で行うことがほとんどなので、先輩・後輩に拘わらず意思疎通を綿密に行うことが仕事のポイントと言っても過言ではありません。「この作業を行います」「はい、わかりました」という何気ない報告と確認までをも徹底させることが、安全な作業と、正確な仕事に繋がっていくのです。
まだ仕事を充分に覚えきっていない新人のうちは業務への積極性が非常に重視されますが、それはあくまでも「安全」と「正確さ」あってのこと。仕事はチームワークで遂行するということを意識することが、サービス・エンジニアとしての第一歩と考えています。

COLUMN厳しさも優しさのひとつ
サービス・エンジニアもサービス・プロバイダーと同様、入社直後は先輩社員が「師匠」となって教育を受けます。
安全には充分に気を付けて作業をしていましたが、ある日私が本来踏むべき手順を抜かして部品の交換を行ってしまい、「ヒヤッ」としたことがあります。今でも「一歩間違えていたら……」と思い返すほどです。
安全第一の工場にあっては、ときに厳しい口調で指導をされることもあり、新人の頃は、身が引き締まる思いをよくしたものです。今では、作業は常に危険と隣合わせということを肝に銘じるために、甘やかさずに指導をしてくれた師匠の有難味を実感しています。

目黒工場

金子 伸也KAZUHITO NAKAMURA

東京都出身。高校生の頃からバイクが好きで整備専門学校に入学。専門学校時代に2級自動車整備士やガス溶接をはじめとする多様な資格を取得し、東急トランセ入社後も第一種衛生管理者の資格を取るなど、スキルアップに余念が無い。休日は目黒工場の同僚と結成した「アスファルトス」というチームでフットサルを楽しんでいる。

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